椿油で手延べする「幻のうどん」。長崎の麺の世界を地元ドライバーがご案内
長崎の麺といえば、ちゃんぽんと皿うどん。でも実は、もう一つの主役がいることをご存じでしょうか。
それが、五島列島に伝わる「五島うどん」。日本三大うどんに数えられることもある実力派で、「幻のうどん」とも呼ばれます。
この記事では、五島うどんの魅力と名物の食べ方「地獄炊き」、そしてちゃんぽん・皿うどんも含めた長崎の麺グルメの楽しみ分けを、地元25年のドライバーがご案内します。
五島うどんは、長崎の西の海に浮かぶ五島列島に古くから伝わる細麺の手延べうどんです。
最大の特徴は、麺を延ばすときに五島特産の椿油を塗りながら手延べすること。油が生地の乾燥を防ぎ、細いのにつややかでコシの強い、独特の麺に仕上がります。
細麺なのでゆで時間が短く、のどごしはつるり。うどんというより、そうめんと稲庭うどんのいいとこ取りのような食感です。生産量が限られていたことから、「幻のうどん」の名で呼ばれてきました。
五島うどんの本場の食べ方が、「地獄炊き(じごくだき)」です。
ぐつぐつと煮え立つ鍋から釜揚げの麺を直接すくい、あごだしのつゆや溶いた生卵にくぐらせていただきます。名前は勇ましいですが、要は最高に熱々の釜揚げうどん。寒い季節はもちろん、旅先の夕食にもぴったりの、素朴で力強い味わいです。
地獄炊きに欠かせないのが、あごだし。「あご」とはトビウオのことで、長崎はトビウオ漁が盛んな土地です。
焼き干しにしたあごから取るだしは、上品なのに深いコクがあり、「あごが落ちるほどうまい」が名前の由来ともいわれます。五島うどんのつゆはもちろん、長崎の家庭の味噌汁や雑煮も、このあごだしが支えています。
麺グルメを組み込んだ観光プラン、ご相談ください
090-2507-9761 受付 11:00〜21:00(年中無休)豚肉・海鮮・野菜がたっぷり載った、白湯(ぱいたん)スープの太麺。一杯で長崎の海と山を味わえる王道です。名店選びは地元民が選ぶちゃんぽんの名店の記事をどうぞ。
揚げたパリパリの細麺にあんをかけるタイプと、炒めた太麺のタイプ、実は2種類あります。お店によって推しが違うので、食べ比べも一興です。
こってりのちゃんぽんに対して、五島うどんはあごだしの繊細な味わい。「初日の昼はちゃんぽん、二日目は五島うどん」のように分ければ、胃にもやさしく長崎の麺を満喫できます。
五島うどんは、五島列島まで渡らなくても長崎市内の郷土料理店やうどん専門店で味わえます。地獄炊きを看板にしているお店もありますよ。
※営業情報は各店の公式情報でご確認ください。
また、乾麺の五島うどんは日持ちがして軽いので、お土産にも最適。あごだしのつゆと椿油をセットにすれば、ご自宅で本場の味を再現できます。長崎のお土産まとめや食べ歩きグルメ10選の記事もあわせてどうぞ。
観光の合間のランチ、意外と悩ましいのが「どこで何を食べるか」。貸切タクシーなら、観光ルート上でそのままお店に立ち寄れます。
お客様をお乗せしていて多いのが、「昨日ちゃんぽんを食べたから、今日は違うものを」というご相談です。そんなとき私がおすすめするのが五島うどん。あごだしのやさしい味は、連日の旅のごちそうで疲れた胃にちょうどいいんです。特に年配のお客様には「細くてつるっと入りますよ」とお伝えすると、皆さん喜ばれます。お土産なら、乾麺だけでなくあごだしのつゆも一緒に買うのが地元流。つゆが違うと味が決まりませんからね。観光ルートの途中で買えるお店にもご案内できますよ。
ちゃんぽん、皿うどん、そして五島うどん。長崎は一つの街で三つの麺文化を楽しめる、めずらしい土地です。
観光とランチをうまく組み合わせて、あなたの「長崎の一杯」を見つけてください。
観光ルートの途中でお店に立ち寄れます。お時間に合わせてご案内します。
観光ルートの途中でお店へ直行。駐車場探しも不要です。
気分に合わせた一杯をご提案します。